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経済産業省が関与する令和6年度補正予算案が発表され、2025年に向けた補助金制度の概要が徐々に明らかになってきました。今年（2024年）特に後半は、補助金界隈で大きな動きが少ない年でしたが、来年度は新たな補助金制度の創設や既存補助金の拡充が予定され、中小企業や小規模事業者のさらなる成長を支援する動きが期待されています。
本記事では、現時点で判明している情報を速報ベースでお届けします。
なお、内容はあくまで参考情報となり、年末に向けた詳細の調整や変更が行われる可能性があります。
正式なリリース情報が発表され次第、随時更新していきますので、ぜひチェックしてください！
補正予算案に基づく経産省の主な補助金
補正予算案には、多岐にわたる施策が盛り込まれており、中小企業や小規模事業者が成長と変革を実現するための具体的な支援が期待されています。
そのなかでも、今回ご紹介する5つの施策が大きな柱となっており、それぞれ異なる課題に対応した支援内容が特徴となっています。ひとつひとつ見ていきましょう。
生産性向上支援
・ものづくり補助金
・IT導入補助金
・小規模事業者持続化補助金
・事業承継・M&A補助金
これらの「生産性革命事業」は、引き続き拡充が予定されています。
特に「事業承継・M&A補助金」は、従来の事業承継支援に加え、M&Aを活用した事業拡大を支援する新たな内容に進化する見込みです。
注目ポイント
・設備投資や取引状況の実態を重視する方向性が強まっており、申請要件の厳格化が予想されます。
・賃上げを行う事業者には引き続き優遇措置が適用される可能性があります。
新事業展開・構造転換支援
・【新】新事業進出補助金（仮称）
新たに創設予定の補助金で、「事業再構築補助金」の後継と位置づけられています。
中小企業が新事業進出や構造転換を行うための投資を支援する内容が予定されています。
注目ポイント
・従業員規模や賃上げ計画などが採択要件の重要な指標となる可能性があります。
・成長志向の事業者を支援する趣旨が明確で、事業再構築の後継と考えると、従来まであった売上減少要件等が廃止される可能性もあります。
成長投資支援
・【新】中小企業成長加速化補助金（仮称）
売上100億円を目指す中小企業を対象に、設備投資やM&A、海外展開、人材育成など幅広い費用を支援。
・大規模成長投資補助金
工場や設備の大規模投資を支援する補助金で、今年非常に高い人気を集めていた「大規模成長投資補助金（補助額最大50億円！）と同様の補助金として継続募集が予定されています。大規模な設備投資を検討する企業にとって、引き続き有用な支援となるでしょう。
・中小企業へのリスクマネー供給
ファンドを通じた資金供給を行う予定（補助金ではなく投資型支援）。これらは特に成長志向が強い事業者を対象にした施策で、対象範囲が広い分、詳細要件が明らかになるまで時間が必要です。
省力化投資支援
・中小企業省力化投資補助金
中小企業の省力化や効率化を目的とした設備導入を支援する補助金です。現時点では利用実績が限定的で、対象機械のカタログの選択肢が少ないことなどが課題とされています。しかし、省力化投資は今後も中小企業にとって重要なテーマであり、カタログの充実や申請要件の柔軟化が進めば、より多くの企業が活用できる可能性があります。
経済産業省でもこの補助金の拡充に向けた説明会や周知活動を進めており、2025年以降の更なる活用促進が期待されています。自動化設備や効率化ツールの導入を検討中の企業にとって、引き続き注目すべき補助金の一つです。
その他注目の施策
資本性劣後ローンの拡充、新たな保証制度の創設、金融機関を活用した経営改善支援、商工会議所やよろず支援拠点の相談体制強化、災害復旧支援の継続、100億企業育成ファンド出資事業など、幅広い支援施策が予定されています。
おわりに
本補正予算は、中小企業や小規模事業者を対象とした支援策が拡充される一方で、申請要件の厳格化や採択基準の明確化が進む見込みです。これまで以上に、準備や計画の精度が成功の鍵を握る年になるでしょう。
※本記事で取り上げた情報は速報ベースであり、現時点での参考情報となります
今後、新たな詳細や変更点が発表され次第、随時更新していきますので、引き続きご注目くださいませ。
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