定額小為替って何?勘定科目と仕訳の方法を解説!

定額小為替

  • 郵便局で購入できる特定の金額が記載された証書です。
  • 少額の現金を安全に送金したい時や公的書類の手数料支払いに便利です。
  • 安全に送金でき、現金と異なり普通郵便で送ることができます。

簡単にいうと?

七田扇子<br>(シチダセンス)
七田扇子
(シチダセンス)

定額小為替(ていがくこがわせ)は、郵便局で買える特別な証書のことです。この証書を使うと、お金を安全に郵送することができます。例えば、お友達や家族に少しのお金を送りたいときや、公的な書類の手数料を払うときに使われることが多いです。

特に、弁護士などがクライアントの住民票や戸籍等を申請する際に、申請書に手数料分の定額小為替を同封して郵送するなどして利用されるケースが多いです。

定額小為替を買って、それを必要な場所に郵送すれば、受け取った人はその証書を郵便局で現金に変えることができます。つまり、お金を直接送るよりも安全にお金を送る方法の一つなんです。

勘定科目

定額小為替自体は「現金」として計上します。
また、発行料金は「支払手数料」などで計上します。

会計ソフトの仕訳例

郵便局で定額小為替1,000円を購入し、発行料金200円(消費税込)を小口現金で支払った。
借方勘定科目金 額借方税区分貸方勘定科目金 額貸方税区分
支払手数料200課税仕10%現金200対象外

定額小為替(現金)を現金で購入しているので、この部分の取引は相殺されてしまい、発行料金の部分のみが仕訳として記帳されますね。
定額小為替金受領証書の裏面にも記載がありますが、発行料金は消費税10%が含まれています。

市役所で住民票を取得するために、定額小為替1,000円を利用した。
借方勘定科目金 額借方税区分貸方勘定科目金 額貸方税区分
支払手数料1,000非課税現金1,000対象外

市役所の住民票発行の手数料は非課税ですね。

もっと詳しく!

日本の郵便法では、普通郵便でお金を送ることを禁じています。日本でお金を郵便で送る方法は主に「現金書留」と「為替証書」の2つがあります。

現金書留:
現金書留は、郵便局で現金を直接送る方法です。お金を封筒に入れ、郵便窓口で現金書留として送ります。この方法では、お金の引き受けから配達完了までの送達経過を記録し、もし郵便物が届かなかった場合は賠償されます。現金書留は安全で、受け取り時には相手の印鑑やサインが必要です。

為替証書:
為替証書は、現金そのものを送らずに、現金と交換可能な証書を送る方法です。これには「普通為替」と「定額小為替」があります。普通為替は任意の金額を設定でき、定額小為替は50円から1,000円までの、12種類の定額の証書が発行されます。為替証書を受け取った人は、郵便局でこれを現金に交換できます。

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