Q:CICとは何ですか?
CICとは、個人のクレジットやローンに関する情報の収集、管理、開示を行う信用情報機関です。このCICから発行される報告書には、クレジットカードの支払い履歴や、携帯電話の分割払い履歴などが記載されています。
創業融資の際、金融機関はこのCIC情報をチェックすることがあります。というのも、クレジットカードや携帯電話の支払いが遅れている相手にお金を貸すと、返済されないリスクが高くなるからです。そのため、金融機関は融資を行う前に、CIC情報を確認することが多いのです。
どうせ見られる信用情報ですから、皆さんも一度、ご自身でも取り寄せて確認しておくと良いでしょう。インターネットで「CIC」と検索すれば、オンラインで開示を請求できます。手数料は500円ほどかかりますが、自分の過去の履歴に傷がないか確認しておくことをおすすめします。もし、マイナス評価となるような履歴が残っている場合は、融資を受ける際に手当てをする必要がありますので、まずはご自身のCIC情報を確認しましょう。
よく「信用情報はどれくらい残るのですか?」と質問されますが、これは信用機関によって異なります。CICの場合、5年から7年程度残ると言われています。それ以上前の信用情報については、あまり気にする必要はありませんが、この期間内に気になることがある場合は、まずCICの情報を取り寄せて確認しておくと良いでしょう。
実際のCIC情報にはたくさんの欄が設けられています。信用情報を確認するには、特に下記の欄に注目して確認いただくと良いでしょう。
・お支払い状況欄
「異動」と記載されていると、過去の延滞を示すため、信用リスクと見なされる場合があります。
・入金状況欄
こちらには各月の支払い状況を示す文字が書かれています。
通常「$」や「-」は正常ですが、「P」は延滞、「A」は未払いを意味する文字となります。詳しくは下記のページをご参照ください。
参考:CIC「よくあるご質問」https://www.cic.co.jp/faq/detail/int/int05/002524.html
・割賦販売法の登録欄
こちらにはクレジットカードの分割払いやリボ払い等に関する情報が記載されています。支払遅延有無に記載がある場合は注意が必要です。
・貸金業法の登録欄
こちらには、消費者金融の利用状況が記載されています。こちらに記載がある場合、借入が多いと判断され、信用リスクと見なされる場合があります。
実際の融資の審査では、今回ご紹介したCIC情報の他にも、税金の支払状況や事業計画の内容なども審査のポイントに含まれます。債務整理や書類作成に不安を感じたら、専門家に相談することをおすすめします。
参考:CIC「信用開示情報の見方」 https://www.cic.co.jp/mydata/report/documents/kaijimikata.pdf