日頃より、当コラムをご愛読いただき、誠にありがとうございます。
今回は、スタートアップ企業の資金調達において非常に重要な「ラウンド(資金調達の段階)」について、基本的な考え方と注意点を解説します。
Contents
スタートアップはなぜ複数回に分けて資金調達をするのか?
スタートアップ企業は、事業の立ち上げや拡大に多額の資金を必要とする一方で、創業初期には利益を上げにくいという特徴があります。
そのため、自己資金だけで事業を回すのは現実的ではなく、外部からの資金調達が不可欠となります。
このとき、特に多く選ばれるのがエクイティファイナンス(増資)です。これは、企業が新たな株式を発行し、それを投資家に購入してもらうことで資金を得る方法です。
増資には「支配権の希薄化」という落とし穴も
エクイティファイナンスは有効な手段である一方で、注意すべき点もあります。
創業初期に企業価値がまだ低い段階で大きな資金調達を行うと、相対的に多くの株式を発行する必要があり、結果として創業者が保有する株式の割合が下がってしまいます。
これはつまり、「会社の支配権を一部手放す」ということ。コントロールを維持したい創業者にとっては大きなリスクとなります。
解決策:段階的に資金調達を行う「ラウンド」という考え方
このようなリスクを避けるために、多くのスタートアップでは段階的な資金調達を選びます。これがいわゆる「資金調達のラウンド」です。
ラウンドとは、企業が事業の成長段階に応じて複数回に分けて資金調達を行う仕組みです。
代表的には以下のようなラウンドがあります
- プレシードラウンド:事業アイデアの段階
- シードラウンド:プロトタイプ開発や初期マーケティング
- シリーズA以降:事業の拡大、チーム強化、海外展開など
ラウンドを重ねるごとに企業価値が上がるため、次第に少ない株式発行数でより多くの資金調達が可能になります。これにより、創業者の支配権を守りながら、必要な資金を確保することができるのです。
まとめ:戦略的に「ラウンド」を設計することが鍵
スタートアップにおける資金調達は、単にお金を集めるだけでなく、将来的な支配権や企業価値に大きく関わってきます。だからこそ、資金調達のタイミングや規模、ラウンドの設計が非常に重要です。
セブンセンスグループでは中小企業・スタートアップの皆様が将来を見据えたファイナンス戦略を描けるよう、丁寧なサポートを行っています。資金調達に関するご相談はお気軽にどうぞ!