「ここを押さえよう!補助金のチェック項目」について解説します!!

おはようございます!
セブンセンスグループの冨永です。

毎週月曜日のメルマガは補助金や融資等の資金調達に関するお役立ち情報をお届けします。

今週は補助金申請におけるチェック項目について、要点を絞って解説していきます。

国や自治体からさまざまな補助金が出ますが、うまく活用するために押さえておくべきポイントがいくつかあります。
裏返せば、公募要領からこれらのポイントをザッと斜め読みすれば、自社が使える補助金かどうかわかるということでもあります。
そんなポイントを重要な順に6つ紹介します。
プロがチェックする順番って、事業者の皆さんがチェックする順番と違う点も多いので、ぜひ参考にしてみてください。

■チェックポイント①【事業概要】

補助金は国等の事業として行われますので、「事業概要」というのは補助金の概要のことです。「事業概要」は大抵は公募要領の冒頭に記載がありますので、まずは自社の状況がこの補助金の目的に合致しているかを確認します。

■チェックポイント②【補助対象者】

補助金の対象となる事業者についての記載箇所です。
大抵は「中小企業者等」となっていますが、特別法人などは対象外となっていることもありますので要注意です。
また、大企業のグループ会社だとダメだとか、すでに同じ補助金を獲得している会社のグループ会社だとダメだとか、補助金によって細かく定められているので、確認します。
また、最近では賃上げなどの要件も課されていることがありますので、こちらも確認し、本当に自社が達成できるか冷静に判断しましょう。

■チェックポイント③【対象経費】

補助金は何でもかんでも補助の対象となるわけではありません。補助金毎に補助の対象となる経費が定められています。
建物や構築物は対象外だけど、建物付属設備は対象となるケースもあったり、判定が難しいものもありますので、場合によっては顧問税理士や事務局への確認が必要でしょう。

■チェックポイント④【事業実施期間】

補助金は基本的に

 補助金申請

  ↓

 事務局による審査

  ↓

 事務局によら採択発表

  ↓

 交付申請

  ↓

 事務局による交付決定

  ↓

 事業実施期間

  ↓

 完了報告

  ↓

 事務局による確定検査

  ↓

 補助金の請求

  ↓

 事務局による補助金の支払い

という流れで進みます。

補助金の対象となる経費は、事業実施期間の中で、発注→納品→検収→支払の全てを行わないといけません。
したがって事業実施期間の長さが重要です。
機械装置とかであれば問題ないですが、システム構築や建物建設だと事業実施期間内に納品(引渡し)が完了しない可能性があります。
もちろんその場合は補助金は支払われません。

■チェックポイント⑤【審査項目】

実は補助金はその審査項目が明示されています。
さらには加点となる項目も示されていることもあります。
これらの審査項目・加点項目は、補助金の目的から事業者になるべく押さえてほしいと国等が思っている点になりますので、自社のやろうとしていることが本当に補助金の目的に合致しているかを確認すると共に、採択可能性がどれくらいあるのかの判断基準になりますので、必ずチェックします。

■チェックポイント⑥【補助額と補助率】

ここまできてようやく補助額と補助率を確認します。
多くの事業者さんは補助額や補助率を最初に確認されると思います。(我々支援者も、補助金の分かりやすい訴求ポイントとして、補助額と補助率をアピールすることもあります(;^_^A)
ただ、補助額や補助率はあくまで採択されたらの話です。
そして採択されるかどうかは①〜⑤のチェックポイントを満たしているかどうかにかかっています。
補助額や補助率は、補助金の分かりやすい特徴ではありますが、それ以前に超えなければならないハードルがいくつもあるという事実は覚えておいて損はないでしょう。

早いもので、季節も8月に入り夏真っ盛りですね!
連日オリンピックも盛り上がっていますし、寝不足、熱中症等、体調には気を付けながら、夏を満喫しましょう!

それでは今週も頑張っていきましょう!!

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