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今回紹介する本
会社のものさし 実学「読む」経営指標入門
著者:本合 暁詩
出版社:東洋経済新報社
どんな本?
他の解説本とはひと味違う?!
時代とともに変化する「重視される財務指標」を徹底解説!
会社経営においては、主要な財務指標を理解し、それをKPI(重要業績評価指標)として設定することが重要です。
売上高利益率やROE(自己資本利益率)、ROA(総資産利益率)など、さまざまな財務指標がどのようにして会社のパフォーマンスを測る「ものさし」として機能するか、理解することが、そのスタートなわけですが、本書はそれを詳細に解説しています。
そして、本書が他の解説本と異なる点は、財務指標がどのように時代のニーズに応じて考案され、どのように変化してきたかの歴史的背景まで詳しく説明していることです。
これにより、財務指標の深い理解を得ることができ、なぜそれが経営上重要であるかの理解が深まります。非常にお勧めの一冊となっています。
おすすめのポイント
本書は、専門的な内容を含んでいながらも読みやすいスタイルで書かれており、多くの読者にとって有益な一冊と言えるでしょう。経営者だけでなく、学生や一般のビジネスパーソンにもおすすめの内容です。
1.歴史的背景の解説
財務指標がどのように時代のニーズに応じて発展してきたかを全18章に渡り詳細に解説しています。
70年代の配当利回りから現代のキャッシュフローやWACC(加重平均資本コスト)、ROIC(投下資本利益率)などの指標まで、経済の変遷と共にどのように指標が進化してきたかが理解できます。
2.実践的なアプローチ
財務指標がただの数値ではなく、経営環境に適応しながら進化するものとして捉えることを提案しています。これにより、指標をより戦略的に活用することができるようになるでしょう。
3.理解の容易さ
電卓やエクセルを使わずに読めるように書かれているため、計算方法に囚われずに、指標の本質的な意味や適用の方法に焦点を当てています。