企業型確定拠出年金(企業型DC)について解説します!!【part2】

おはようございます!
セブンセンスグループの冨永です。

毎週月曜日のメルマガは補助金や融資等の資金調達に関するお役立ち情報をお届けします。

今週は、資金調達ではないですが、ここ数年注目を集めている年金制度のひとつである企業型確定拠出年金(以下、企業型DC)について、2週に渡り、解説させていただきます。

先週は、企業型確定拠出年金(企業型DC)とは?からはじまり、メリットや注意点など、全体像をお伝えしましたが、今週は、商品の選定方法や商品の特徴を見ていきましょう。

尚、以下情報は配信時点の情報であり、今後、制度の見直しや更新がされる場合もありますので、その点ご注意ください。

■商品選択時ポイント

金融機関(運営管理機関)の運用商品には、多くのラインナップが用意されており、どれを選べばいいのか難しいです。以下、基本的な考え方を理解して参考にしてみましょう。

<運用商品のタイプ>
大きく2つのタイプに分かれます。

①元本確保型
現金の定期預金のように元本を確保する商品で、「定期預金」や「保険」が対象です。メリットは元本割れのリスクがないので、安心して積み立てできますが、デメリットとしては、低金利のため資産を大きく増やしづらく、インフレに弱いです。

②元本変動型
積み立てた元本が運用状況により変動するタイプの運用商品で「投資信託」が対象です。メリットは運用次第で資産を大きく増やすことができる可能性があり、インフレに強いですが、デメリットは元本保証がなく、元本確保型と比較するとリスクがあります。

企業型DCで運用する際、運用商品ラインナップの中であれば、元本確保型でも価格変動型でも、どの商品を選んでかまいません。決められた掛金額の範囲内で、複数の運用商品を選ぶことも可能ですし、運用割合も自分で決めることができます。
その運用商品や割合については見直すことも可能ですので、1度選んだからといって年金受け取り時まで続ける必要もありません。

■「投資信託」とは

企業型DCに加入できるのは、下記の条件を満たしている場合になります。
また、会社や企業側としては、誰を制度の加入対象者にするかを決めておく必要があり、多くの会社やたくさんのお客さま(=投資家)から集めたお金をまとめ、それを資金として、運用の専門家が投資・運用を行い、得た成果を投資家に分配する金融商品のことです。

<リスクとリターン>
投資におけるリスクとは、投資の結果が期待通りにならない可能性のことを指します。リターンとは、投資から得られる利益のことです。
一般的に、リスクが高いほどリターンも大きくなる傾向があります。企業型DCの運用では、リスクとリターンのバランスを理解し、自分に合った商品を選ぶことが重要です。

<投資対象>
各投資信託が「何を対象に運用されているのか」ということを確認しておきましょう。対象となる資産には国内株式、外国株式、国内債券、外国債券、不動産投資信託(REIT)など様々です。

投資対象によってリスクとリターンが変わってきます。ですが一般的に、異なる対象資産に少しずつ分散して運用することでリスクは下がることが期待されます。例えば「国内株式」を対象とする投資信託と、「外国債券」を対象とする投資信託を少しずつ選択するなど、分散して選ぶとよいでしょう。

<運用手法による分類>
①インデックス型
日経平均株価やTOPIXといった指数に連動した成果を目指すファンドを指します。ですので、ニュースや新聞でTOPIXの値動きをチェックしていればその投資信託の値動きも大体つかめます。

②アクティブ型
ファンドマネージャーと呼ばれる投資のプロが企業訪問やデータ分析を行い、指数を大きく上回るリターンを目指すファンドです。高い成績を狙うことでより多くのリターンを望めますが、一般的にはその分リスクも高めになります。

■よくあるご質問

①加入者1名でも企業型を導入できますか?
 確定拠出年金法では企業型の設立に人数要件はありません。厚生年金の適用事業所であれば導入可能です。

②役員も企業型に加入できますか?
 原則70 歳未満の厚生年金保険被保険者であれば、役職に関係なく社長や役員でも加入できます。また、掛け金は全額損金計上できます。

③個人型(iDeCo)の年金資産を企業型へ移換できますか?
 企業型の加入資格を取得し、企業型で掛金を拠出する加入者は、個人型の運用商品を一旦全部売却し、現金化した後に企業型へ移換できます。
なお、自身の資産を企業型に移換せずに個人型に残して、個人型運用指図者となる事も本人の希望に応じて可能です。

④掛金の上限はいくらですか?
 その他の企業年金制度(厚生年金基金、確定給付企業年金)がない場合は、加入者一人あたり月額55,000円、その他の企業年金制度がある場合は加入者一人あたり月額27,500円となります。また、個人型(iDeCo)に入っている場合など様々なパターンがあるので、
適宜確認しましょう。

以上
企業型DCの運用は、基本を押さえて学びながら進めることで、将来の資産形成を着実に進められます。
リスクとリターンのバランスを理解し、分散投資や長期投資のメリットを活用しましょう。

確定拠出年金(企業型、個人型)は初心者でも始めやすく、少しずつ積み立てを続けることで将来に大きな成果を期待できます。安心で豊かな未来を築くために、ぜひ検討してみてください。

セブンセンスでは現在、SBI証券の企業型確定拠出年金をご案内可能ですので、まずはお気軽にお問合せください。あらためて、ご説明させていただいたり、資産形成のシミュレーションを組んだり、より具体的にご検討できるようサポートさせて頂きます。

早いもので、8月も目の前、地域によっては梅雨も明け、本格的な夏の足音が聞こえてきましたね!熱中症等、体調には気を付けながら、夏を満喫しましょう!
それでは今週も頑張っていきましょう!!

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