約1年ぶりの公募!「ものづくり補助金第19次募集がスタートについて」解説します!!

日頃より、当コラムをご愛読いただき、誠にありがとうございます。

ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(通称「ものづくり補助金」)が、約1年ぶりに公募を開始しました。第19次となる今回の募集では、補助対象枠の見直しや補助率の引き上げ、申請プロセスの簡素化など、多くの変更点が加えられ、より活用しやすい制度へと進化しています。

「新たな設備投資を検討している」「事業の成長を加速させたい」とお考えの中小企業や小規模事業者の皆さまにとって、大きなチャンスとなる今回の公募となるはずです。ぜひご検討くださいませ。

以下、第19次公募のポイントを分かりやすく解説し、申請の成功に向けた重要なポイントをご紹介します。

ものづくり補助金

1.公募スケジュール

  • 電子申請受付開始:2025年4月11日(金)17:00~
  • 申請締切:2025年4月25日(金)17:00
  • 採択結果公表:2025年7月下旬頃予定

申請締切直前は多くの申請が予想され、システムが混雑する可能性があります。余裕を持って早めの申請をおすすめします。

2. 事業概要

ものづくり補助金は、中小企業等が生産性向上を目指して行う革新的な新製品・新サービスの開発や海外展開に必要な設備投資等を支援するものです。

3. 補助対象となる枠

①製品・サービス高付加価値化枠:
革新的な新製品・新サービスの開発を通じて高付加価値化を目指す取り組み。

②グローバル枠:
海外事業の展開を通じて国内の生産性向上を図る取り組み。

4. 補助金額と補助率

①製品・サービス高付加価値化枠:
・従業員数5人以下:補助上限額750万円
・従業員数6~20人:補助上限額1,000万円
・従業員数21~50人:補助上限額1,500万円
・従業員数51人以上:補助上限額2,500万円

・補助率:中小企業は1/2、
     小規模事業者および再生事業者は2/3

②グローバル枠:
・補助上限額:3,000万円
・補助率:中小企業は1/2、小規模事業者は2/3
※最低賃金引上げ特例や大幅賃上げ特例を適用することで、補助率や補助上限額が引き上げられる場合があります。

5.補助対象経費

事業の新規事業に欠かせない、生産性向上につながる設備投資やシステム導入などが対象となります。

・機械装置・システム構築費(必須)
・技術導入費
・運搬費
・クラウドサービス利用費
・外注費
・知的財産権関連費

6. 主な変更点

・申請枠の変更
従来の「省力化オーダーメイド枠」が廃止され、「製品・サービス高付加価値化枠」と「グローバル枠」の2枠に再編されました。

・基本要件の見直し
賃金の増加要件や従業員の仕事と子育ての両立支援に関する要件が変更されました。

・補助金額・補助率の引き上げ従業員規模に応じて補助上限額が拡充され、最低賃金引上げ特例の創設により補助率が引き上げられる場合があります。

・収益納付の廃止
これまで義務付けられていた収益納付が廃止されました。

・交付申請の期限設定
採択発表日から遅くとも2か月以内に交付申請を行う必要があります。

・加点項目の変更
「事業承継/M&A」や「成長加速化マッチングサービス」が新たに加点項目として追加されました。

・採択後の説明会参加の義務化
採択後、事務局が開催する説明会への参加が義務化され、参加しない場合は採択が取り消される可能性があります。

7. 申請時の注意点

・GビズIDプライムアカウントの取得
申請には「GビズIDプライムアカウント」の取得が必要です。取得には一定の期間を要するため、早めの手続きをおすすめします。

・申請内容の確認
申請内容に不備があると審査対象外となる可能性があります。提出前に十分な確認を行ってください。

・スケジュール管理
採択後の交付申請や事業実施に関するスケジュール管理が重要です。

以上
弊所でも申請支援を行っておりますので、ご興味あられる方はお気軽にお問合せくださいませ。

早いもので今年も3月に入り、暖かい日と寒い日が入れ替わるような気候になっていますが、体調には気を付けながら、春を満喫しましょう!

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